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事例紹介

摂津市教育委員会(大阪府摂津市)

文部科学大臣表彰も受ける、キャリア教育の充実を掲げる自治体

キャリア教育は、児童生徒に⾃分らしい⽣きかたを実現させるためのもの

 本市では、教育活動の中で、児童生徒に、社会的・職業的⾃⽴に向けて必要な基盤となる能⼒や態度を育てることを通して⾃分らしい⽣きかたを実現させるため、キャリア教育に力を入れております。具体的には、コミュニケーション力や忍耐力などの非認知能力と言われる力を意識して教育活動を行うことで、なんのためにこの活動や行事を行なっているのかを教員も児童生徒もわかるように示し、取り組んでおります。これにより学校の学びと将来を繋げる取り組みをキャリア教育で実践しております。こうした取り組みが評価され、令和4年度には文部科学大臣表彰も受賞しました。

 

ボードゲームによる活動によって多くの子供たちが主体的に取り組み、その分教員側もクラスの様子をくまなく客観的に観察することができる。

キャリア教育というと、外部講師を招いた講話をよく連想しますが、話を聞くだけで終わらせずに、やはり活動を取り入れたプログラムの方が子どもたちは主体的に取り組んでくれます。そこで、ボードゲームなどの活動を通して、さまざまな資質や能力を育むことができる「子ども未来キャリア」のトライアル導入を行いました。

 授業後わかったことは、子どもたちの生き生きした姿を見られるのはもちろん、ゲームの時間がかなり多めの時間設定になっていることで教員側に一人ひとりを観察する余裕が生まれ、いつもの授業では見つけられなかった子どもたちのリーダーシップや想像力、計画性などを発見できるのだということです。

 教員は授業やホームルームを通じて長時間子どもたちといっしょにいる分、彼らのことをよく知っているつもりでも、いつもと違う活動をすると、子どもたちの普段とは違った姿を見てハッとさせられるものです。こうした機会を多く作ることで子どもたち一人ひとりの経験値を上げるばかりでなく、教員側の視野を広げることにもなると思います。今後もキャリア教育の取り組みを通じて社会との関わりと日常的な非認知能力の発達を促していきたいです。

 

授業に参加した児童・生徒の感想

 

  • 人のために考えるということはすごく良い事だと思ったし、相手の人が納得するような理由を伝える事は難しいと感じました。だから、これからは説得力を身につけていきたいなと思いました。(「コミュニケーション」を受講・小学6年生)

 

  • 未来を大切にするためには知識や思いやり、体力など色々な力が必要だけど、自分の目標を作ることが大切だということがわかった。(「キャリアデザイン」を受講・中学1年生)

 

  • ゲームが楽しかったことに加えて、人生の中での大切なことを学ぶこともできてとても参考になりました。(「事業投資」を受講・中学2年生)

摂津市教育委員会事務局
大阪府摂津市三島1丁目1番1号
教育総務部 学校教育課 指導主事
宗木 俊憲様