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事例紹介

神奈川県立西湘高等学校(神奈川県小田原市)

西湘高等学校ではプログラミング教育推進校としての3つの柱「見通しをたてる」「現状を把握する」「問題解決ができる」ということを意識した授業を展開し、確かな論理的思考力を身につけることでSociety5.0を生き抜く人材を育成しています。

具体的にはキャリア教育に関する講演会やコンテンツの有効利用を促し、個々の能力・意欲に応じて生徒が主体的に進路を開拓できるよう工夫しています。また、変化の速い社会に柔軟に対応できるような能力を育むようにしています。

 

投資に興味を持ち、自ら学ぶ姿勢がみられるように

金融教育の中でも特に資産形成の分野は専門用語も多く、敬遠する生徒も多いです。そこで、家庭科の授業で最初の一歩を踏み出してもらうためにゲーム形式で投資を学べる資産形成ゲームを導入しました。

これまでは金融機関から送付されるパンフレットやリーフレットによる授業を行っていたのですが、用語が難しく理解ができなかったり、遠い世界の話のように聞いていたりした生徒が、ゲームを通して投資に興味を持ち、自ら学んでみようとする姿勢が見受けられたのが良い効果でした。

このゲームは、ヒントカードに書かれた情報から相場の変化の兆しを読み取り、投資先と投資額を決めるのですが、生徒たちがヒントカードにあることはニュースで流れている情報だということに自ずと気づき、日常的にニュースを見て政治経済に関するトピックを知っておくことの重要性を再確認できた点が良かったです。また、この気づきから他教科との繋がり(特に公共や歴史)も感じとることができました。生徒たちはこうした見識を持つことで、投資はギャンブルではなく、資産形成のための有効な手段の一つであることが理解できたと思います。

 

生徒たちの感想

「投資は詐欺や悪徳商法などと同系統の怪しいものだと思っていたが、そんなことはなく、しっかり学んで行えば自分の資産を賢く増やせる方法だと知った」

「投資は金融に詳しい人でないと、できないと思っていたが、投資信託や債券など比較的知識が浅くても始められそうな種類もあった。貯金しておくよりはそういったものもやってみることで将来の資産に余裕が持てるので簡単なものからやってみたい」

 

保護者の方からのお声

「自分も高校の時に学びたかった。今の若い人は学校で金融知識を教えてくれるから、自分たちの時みたいに後先考えず豪遊してしまう子が少なくなるかも。」

「親もあまり知識がなく、子どもにしっかり教えてあげることができないから高校生のうちからこういった金融の知識を教えてもらえるのはとても助かる。大人になったら一回何千円かの料金を払ってセミナー等を受けないと教えてもらえないような内容も教えてもらえるからすごい!」

神奈川県立西湘高等学校
神奈川県小田原市酒匂1-3-1
家庭科教諭
鰐川 妃奈子様