立命館慶祥中学校(北海道江別市)
立命館慶祥は開校以来、立命館の建学の精神である「自由と清新」、教学理念である「平和と民主主義」に加えて、「世界に通用する18歳」を学校目標として掲げ、次のような生徒を育成しています。
「誰のために学び、誰のために生きるのか」を常に考え、社会、世界に貢献する強い意思と志を持った生徒。「優れた人間力・確かな人格・際立つ国際性」を身につけ、グローバルリーダーとして世界の困難に立ち向かう生徒。3つのC(Challenge挑戦、Contribution貢献、Collaboration協働)を持つ生徒。これらの実現へ向けて、立命館慶祥伝統の「本物に触れ、本物を体験する」教育が貫かれています。
「資産形成ゲーム」「事業投資ゲーム」に続き「SDGsゲーム」を導入
子ども未来キャリアは、さまざまなテーマ設定があり、教科横断で使用できるものが多くあると思います。また、教科だけでなく、総合的な学習の時間などにも活用できると感じています。
本校では、数年前から「資産形成ゲーム」と「事業投資ゲーム」を使用した授業を行ってきました。以前から、中学生の消費生活のまとめとしてのSDGsを扱う授業に苦労しており、新たに今回中学2年生の授業に「SDGsゲーム」を導入しました。
生徒がSDGsについて積極的に考え、議論するように
SDGsゲームは、生徒がテーマについて積極的に考え、グループで活発な意見交流ができることが最大の魅力だと思います。普段発言することが苦手な生徒も、グループでの意見交流の場で、自然と発言し合える構成となっています。また、他者の意見を聞き、自分では考えていなかったことを共有できる様子がゲームの中から伺えます。
今後、「防災ゲーム」や「ディスカッションゲーム」も導入に向けて検討したいと思っています。中学校・高校ともに、防災教育にはしっかり時間をかけて扱っていますが、知識を確認する形の授業が多いのが現状です。防災ゲームを通して、より体験的に学習することができると考えています。
授業を受けた生徒の感想
最初のゲームでは少し選択するのが難しく自分の利益だけを求めてカードを選んでいたが、2回目のゲームでは地球の環境を考えながらも利益を追及するエコで素晴らしい関係を作ることができた。SDGsが私たちの社会を守るために創られている凄い目標だなとあらためて感じた。しかしこのままでは2030年には達成されそうにない。だから少しずつ私たちで改善していこうと思う。
自分はいつも消費者という立場だけど、今日は経営者の立場で考えてみて、会社とか自分の下で働いている労働者や社員のことを想像しながらゲームを進めるのが楽しかった。いろんな立場の人がいる中でみんながどんなことを考えていてどんなことをするのかを考えて、たくさん意見を交換しあえてよかった。一つの方法の中でもプラスな面とマイナスな面それぞれあって、それがどんな人にとって影響があるのかを考えていくのが難しかったが、学びになった。

立命館慶祥中学校・高等学校
北海道江別市西野幌640-1
家庭科教諭
大久保 愛美様