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事例紹介

大阪府立茨田高等学校(大阪府大阪市)

コミュニケーション力を高めて希望する進路へ

本校では、「できたか」よりもまず「やろうとする」ことを重視し、基礎学力の定着と同時に『人の話を聴く』『人の思いを理解する』『自分の思いを伝える』の3つからなるコミュニケーション教育に力を入れています。コミュニケーション力を高めることで、生徒一人ひとりが自信を持って生きることを大切にしながら、希望とする進路の実現をめざしています。

また、キャリア教育の授業では、可能な限り生徒たちには実物を見てもらうことで、各々が自分なりに何かを感じ取ってもらうことを大切にしています。さらに、進路を定めていくための分野別説明会や、企業に就職した先輩たちに学校へ来てもらって話を聴くなどの取り組みを毎年実施しています。

加えて、成人を迎える3年生の秋冬にかけて、「社会人としての基礎知識を学ぶ」というコンセプトの授業を実施しています。

 

傾聴の姿勢や自己表現の仕方について意識するように

「子ども未来キャリア」の「ディスカッションゲーム」は、本校で取り組んでいるコミュニケーション教育と共鳴する部分が非常に多く、生徒たちの興味関心にもはたらきかけるような内容で、グループ活動をたくさん取り入れた授業を模索していたタイミングでもあったため導入することにしました。

授業をしてみると、ゲーム性があるので、生徒たちが構えることなく楽しんで取り組んでいました。授業を通じて生徒どうしの関係性を高めることや、協力しながら課題解決をする意欲の向上、自身の意見を他者に伝えるトレーニングから他者の意見を聴き合意を形成することなどについては、かなりの効果を感じました。その後、生徒たちの様子を観察していると、傾聴の姿勢や自己表現の仕方についてより意識しながら対話するようになったと感じています。

「ディスカッションゲーム」は、集団の心理的安全性やチームワークの構築には抜群の効果を発揮するプログラムでした。教員のファシリテーション能力を高める意味でも、良い教材だと思います。

大阪府立茨田高等学校
大阪府大阪市鶴見区安田1-5-49
社会科教諭
西本 敦史様