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事例紹介

日出学園小学校(千葉県市川市)

どんな道に進んでも自分らしさをもってさまざまな目標に挑戦できるように

千葉県市川市にある本校は、1935年に設立されました。「なおく・あかるく・むつまじく」を校訓とし、「自分のよさを知り、未来にたくましく進める子」を学校目標として教育活動を行っています。中学・高校と幼稚園を併設しており、小学校からは外部中学への進学と内部進学が選べます。どの進学を選んだとしても自分らしさを持って様々な目標に挑戦できるよう、児童の自主的な取り組みを応援しています。

キャリア教育の取り組みとしては、5年生の3学期から総合の授業の中で「子ども経済学」が始まります。お金の役割や将来の収支シミュレーションを行いながら金銭的な感覚や、世の中の成り立ちのイメージを持てるようにします。また、将来の夢(職業など)を叶えるにはどのようなプロセスが大切になるかを、目標から遡って考え、大学・高校・中学とそれぞれの時期にどの程度の努力が必要になるかを想像しながら学ぶ取り組みを行っています。

  

子どもたちが自発的に学べる授業ができる

アプリなどのデジタルゲームとは違い、「子ども未来キャリア」のようなアナログ的なボードゲームは、お互いの表情や会話から相手の手の内を読むなどの駆け引きが多く生まれることから、コミュニケーションの大切さをより実感をもって学ぶことができます。そうした側面から、「子ども未来キャリア」を用いた授業ならば教科書で学ぶ授業よりも目標の達成に向けて自発的に考える学習が可能になると考え導入を決めました。

授業時間になると、「先生!あれやりたい!」と子ども達が声を上げます。そのことからも、子どもたちが大変この授業を楽しみにしてくれている様子がよくわかります。また、回を増すごとに児童から追加ルールの要望や提案が出ることもありました。子どもたちが自主的により内容を楽しむために工夫しながら参加しているように感じています。

 

深くさかんなコミュニケーションがとれるように
子どもたちのいきいきと学びとろうとする姿が教員たちのよい刺激にも

「子ども未来キャリア」を活用して学んだ子ども達は、友達との話の内容が深くなった(詳しく伝えようとしたり、相手の話に注意深く耳を傾けたり)ように思うのと同時に、今まであまり会話が多くなかったクラスメートとの会話が増えたように感じます。また、目標達成のためのプロセスを考えることが好きになったようにも感じます。さらに「子ども未来キャリア」の授業中、クラスは当然盛り上がります。すると、近くを通った先生方が何をしているのかと教室をのぞきに来ます。教科書やノートを使った静かで受動的な学習ではなく、子ども達がいきいきと自分から学びとろうとする姿を見たことで、教員たちが影響を受け、授業構成に話し合いの場面や探究の要素が多く取り込まれるようになったと感じます。楽しく深く学び合える新しい授業の形態を模索しようとする姿勢が生まれ、そういう意味でもよい刺激になっていると思います。

 

「子どもの個性が戦略に表れて面白い」と保護者からも好評

授業参観では保護者を交えてゲームをすることもあり、参加された保護者の皆様から「子ども達がこのような形で、楽しみながら学んでくれていて驚きました」「子ども達の個性が、ゲーム内の目標達成に向けての戦略に表れていて面白かったです」などの感想をいただいています。

「子ども未来キャリア」という子ども達と学びを深める上で求めていた教材に出会えて、本当にラッキーだなと思います。同じ思いの先生方には是非勧めていきたいですし、学校現場で必修となった金融教育の場でも「子ども未来キャリア」の教材は有効です。今後ますますこの教材が広まっていくことを願っています。

学校法人日出学園 日出学園小学校
千葉県市川市菅野3-23-1
入試広報部長
田中 秀明様